想――願


最初は石になることを。

その次は死することを。

その次は消えることを。

何も感じなくなってしまえばいいのにとおもった。

死んだら何か変わってくれるだろうかとおもった。

そのことが憎い者への復讐になるかなとおもった。

でもきっとそう思い通りにならないなとおもった。

誰も彼もが私の存在を忘れればいいなとおもった。

誰の記憶からも消えてしまわないかなとおもった。

夜目を閉じたら溶けてしまわないかなとおもった。

存在そのものが消えてしまえばいいなとおもった。

何度も何度も自分を殺してしまいたいとおもった。

でも本当は違う。

誰かに愛されたかったの。

ただ幸せが欲しかったの。

今も望んでいる。

誰かに愛して欲しい。

ただ幸せになりたい。

ただそれだけなのだ。


+あとがき+

様々な想いは、たった1つの小さなささやかな願いから

生まれていたりするものですよねぇ。

狂おしく切ない願い。叶うといいですね。

余談ですが、これ文字数合わせるのすっごく大変だった!(笑)

2015年3月9日 蒼井彩夏